マイナスイメージが先行した結果
介護施設では法律で決まった数の人員を配置しなくてはなりません。
しかし、どこの介護施設でも慢性的な人手不足によりギリギリの人員で介護を行っているのが現状です。
スタッフが一人でも急病で欠勤になると、たちまちそのシワ寄せは他のスタッフが被ることになります。
また、給料を改善する動きがありますが、多少上がったくらいでは介護スタッフのモチベーションは変わらないでしょう。
保育業界も同じように給料が安く、人材不足が深刻になってきています。
しかし、保育の場合は幼児の成長と共に手が掛からなくなり、仕事は楽になっていきます。
介護の場合は、時間が経てば経つほど必要性が高まり、手がかかるようになります。
テレビなどの影響で、介護職は3K(汚い・キツイ・暗い)や低賃金などマイナスなイメージばかりが先行しています。
就職先として介護職に希望を見出す若者は少なく、離職する方も後を絶ちません。
そのため、必要な人員が足らず残業することが常という状況に陥っています。
例えオーバーワークになったとしても、苦労に見合う収入に繋がれば救いですが、難しいのが現状です。
介護施設での業務中に、利用者の体調が急変した際、病院が開いている時間帯であれば急病になっても直ぐに行くことが可能です。
しかし、夜勤中であれば病院は開いておらず、他のスタッフに応援を求めることも困難になります。
自分で判断して動く必要が出て来るため、夜勤の際に大きなプレッシャーを感じる人も多いそうです。
そうして、介護職から離れていく人もいます。
しかし、介護の仕事に大きなやりがいを感じて頑張っている人がいるのも事実です。
長く介護職を続けられている人は、自分なりに激務に対応できる対策をしているのかもしれません。